2015年05月02日

投華得仏 とうげとくぶつ




4月29日からの
大阪高島屋「空海と高野山1200年」をテーマでの展覧会

若宮隆志さんと竹と漆による「工芸の融合」2回目のコラボレーション展


作品紹介その3

「投華得仏 とうげとくぶつ」




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弘法大師の法号は「南無大師遍照金剛」です。この法号となった理由は、投華得仏という儀式に由来しています。
真言密教において投華得仏とは、信者になるにあたり自らの守り本尊となる仏を決める儀式です。目隠しをして曼荼羅の上に華を投げ、その華が落ちたところに縁のある仏様がおられるとされます。目隠しをした弘法大師が金剛界・胎蔵界の敷曼荼羅に導かれ、投華得仏に臨まれました。すると、何度行っても大日如来に落下するという縁があったところから、「南無大師遍照金剛」の号を授けられたのです。





竹作品は 大日如来をイメージして制作。
高蒔絵は投げ込まれた蓮の花です

若宮さんから完成した作品を送られてきたとき
梱包を開けると、ドキッとしました。蓮の花がきれいでした。

Photo by Tadayuki Minamoto






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2015年05月01日

玉川の魚



4月29日から大阪高島屋にて、「空海と高野山1200年」をテーマに作品を制作

若宮隆志さんと竹と漆による「工芸の融合」2回目のコラボレーション展




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この作品は「玉川の魚」です


高野山奥の院の御廟橋の下に流れる玉川にはハヤという魚がたくさん泳いでいます。
弘法大師が奥の院に流れるこの玉川のほとりを通りかかったとき、ある老人がハヤを串にさして焼いていました。串に刺されたその魚を老人から買取った弘法大師は、串を抜いて魚を玉川に流しました。すると半焼けの魚がたちまち甦り水の中を泳ぎはじめたのです。魚は弘法大師からの恩を忘れず、背中に焼けた串跡を残していたといいます。以来、その老人は殺生の罪を悔い、魚を捕るのをやめました。こうして、今でもお山の人は玉川のハヤを食べないのです。

高蒔絵で御廟橋  根付がハヤ です

Photo by Tadayuki Minamoto




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2014年02月27日

ベルギー 個展作品



3月6日から4月5日まで
ベルギーブリュッセルのギャラリー
Pierre Marie Giraud gallery

で個展を開催します


新作20点の展示



テーマは「禅 ZEN」

写真は写真家のミナモト忠之さんに撮っていただきました




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竹のと向かい合い



竹のもつ

しなやかさと美しさ

艶やかさを表現できないかと

模索しました






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竹の素材と見つめ合うことが


私にとって禅であり



作ることで自分の中に成長を求めることが

自分にとっての


直指人心です




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●田辺小竹個展 ベルギーブリュッセル
Pierre Marie Giraud gallery
3月6日〜4月5日

Pierre Marie Giraud     
7 rue de Praetere1050 Bruxelles  
www.pierremariegiraud.com

photo by Tadayuki Minamoto






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2014年01月25日

円空大賞 表彰式



円空大賞展

表彰式とオープニングイベントがありました。




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審査委員は梅原猛さんや日比野克彦さん、新宮晋さん 
とても有名な方ばかりでした。


同じ円空賞には、ロシアのアニメーション作家としては
世界的に有名なノルシュテインさんもご一緒でした。


皆さんに会えただけでも感激でした


多くの方に支えられて

受賞できた円空賞でした



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2014年01月23日

竹のインスタレーション完成!!


円空大賞展

岐阜県美術館・滞在制作遂に完成



タイトル「水の恵み」




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円空は幼いころに洪水で母を亡くします



また円空の生まれ育った場所は


木曽川の氾濫により


危険と隣り合わせでした


しかし、水は生きるための生命の糧


常に水との共存でした



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水の流れ


生命の流れ



そして命の流れは、巡廻し


時には奪い、また新しい生命をもたらす



私たちが生かされている





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この円空大賞展で多くの方とまた出会うことができました



多くの方との触れた感覚を



作品に表現しました






人や生命のつながりがあり


私はそこに存在する








多くの方に支えられて


作品を完成することができました






一緒に制作した弟子のみんなにも感謝します








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2014年01月22日

岐阜美術館 滞在制作7日目



円空大賞展

滞在制作もいよいよ大詰め



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地面に水の流れ・生命の流れを


編んでいきます




一切の骨組みなどを使わず


竹の編みだけにより


形作っていきます




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ここが最後の難関


最後の着地を編み進めることができれば


いよいよ完成




今までで最大の竹のインスタレーションです









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2014年01月21日

岐阜県美術館 滞在制作5日目


岐阜県美術館での滞在制作も5日目になりました

今日は一番の難関

壁への取り付け



美術館の学芸員さんや


運送業者のみなさんなど手伝って頂き


15人近くの人数で取り付けました





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最大の難関をクリアーしてほっとしました





この竹のインスタレーションは



水の流れ


生命の流れを


表現します



そして


命の輪廻をいかに表すかが


今からの難しいところです






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2014年01月19日

岐阜県美術館 滞在滞在制作3日目


岐阜県美術館の滞在制作3日目。

大きくなってきました。


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一年に一度大きな作品に挑戦しています


いつもは100年後、200年後
まで残る作品を作ることを常に頭にイメージしながら制作しています

このインスタレーションは
展覧会が終われば、すべて解いてしまいます。

そして解いた竹ひごを使用し
また次のインスタレーションを制作します

記憶に残す作品

この大きな作品を作ることで
また工芸作品のすばらしさも感じることができます

明日はこれを壁に付けます

明日山場です


posted by 田辺 小竹 at 15:54 | Comment(0) | 作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月17日

岐阜県美術館 滞在制作1日目


今日から23日まで、岐阜美術館で
滞在制作しています。


竹のインスタレーションを作る予定です。


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岐阜県美術館主催の

円空賞を受賞しました。

岐阜県では、12万体もの個性溢れる神仏を彫った事で知られる

県ゆかりの江戸時代の修行僧・円空を顕彰し

円空のような土着の伝統に根ざしながら独創的な芸術を創造している芸術家を表彰する

「円空大賞」を制定しています。



円空大賞展が1月24日から3月9日まで

岐阜美術館にて開かれます





posted by 田辺 小竹 at 15:38 | Comment(0) | 作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月13日

若冲を持って歩くシリーズ 若冲を持って歩くシリーズ「提若(ていじゃく)」



若冲を持って歩くシリーズ
「提若(ていじゃく)」

竹と漆の工芸品を持って歩くなんてことをやりたかった。

明治や大正の方はとてもおしゃれ。

日本文化を洒落家をもって身の回りに置いた。

海外のブランドも素敵だけど
日本の工芸品はもっと素敵ですよ。
そんな気持ちでつくっています


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今回は若冲の「虎図」

身の回りに存在する動植物を描いた若冲ですが
虎だけは当時日本にいませんでした。

中国宋時代の「猛虎図」を模写しました。
若冲も李龍民の絵を写し、自分の形で表現しました



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私たちも「写し」として竹と漆で描いていますが
今回は竹に虎図の松を描き
根付は虎が立体になりました

虎はハートを抱えています♡



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posted by 田辺 小竹 at 11:20 | Comment(1) | 作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする