4月29日から大阪高島屋にて、「空海と高野山1200年」をテーマに作品を制作
若宮隆志さんと竹と漆による「工芸の融合」2回目のコラボレーション展
この作品は「玉川の魚」です
高野山奥の院の御廟橋の下に流れる玉川にはハヤという魚がたくさん泳いでいます。
弘法大師が奥の院に流れるこの玉川のほとりを通りかかったとき、ある老人がハヤを串にさして焼いていました。串に刺されたその魚を老人から買取った弘法大師は、串を抜いて魚を玉川に流しました。すると半焼けの魚がたちまち甦り水の中を泳ぎはじめたのです。魚は弘法大師からの恩を忘れず、背中に焼けた串跡を残していたといいます。以来、その老人は殺生の罪を悔い、魚を捕るのをやめました。こうして、今でもお山の人は玉川のハヤを食べないのです。
高蒔絵で御廟橋 根付がハヤ です
Photo by Tadayuki Minamoto