4月29日から大阪高島屋にて展覧会をします
田辺小竹・若宮隆志
竹と漆による「工芸の融合」2回目のコラボレーション展です
伝統工芸の新たな可能性を追求する、竹工芸と漆工芸のコラボレーションの展覧会です
平成27年、高野山は弘法大師空海の手で密教の道場が開かれてから1200年目を迎えます
高野山での4月2日から5月21日までの50日の間の大法会にあわせ
「空海と高野山1200年」をテーマに作品を制作してます!!
田辺小竹・若宮隆志展 竹×漆 「 空海と高野山 1200 年」
[大阪展] 4月2 9日(水) ― 5月5日(火) 島屋大阪店6階美術画廊
[東京展] 6月2 4日(水) ― 6月30日(火) 島屋日本橋店6階美術画廊
作品「善女竜王」 Photo by Tadayuki Minamoto
高野山の伽藍にある蓮池の中央の小島には善女龍王という雨の神を祀る社があります。
天長元年(824)、干ばつが続いたことから時の朝廷は雨乞いの修法をおこなうために、弘法大師が京に召され、宮中の神泉苑にて「請雨経法(しょううきょうほう)」を行いました。しかし、一週間経っても雨は一滴も降りません。不思議に思い大師が調べたところ、前々から大師の名声をねたんでいた僧の守敏が呪力をもって雨を司るあまたの龍神を水瓶に閉じこめていたのです。唯一、善女龍王だけが守敏の手から逃れていることに気付いた大師は、善女龍王を北インドの無熱池(むねっち)という池から呼び寄せ、3日間にわたり国中に大雨を降らせる事に成功したのでした。
「高野大師行状図画」には、善女龍王の姿が大蛇の頭の上に乗る小さな金色の蛇として描かれています。 それ以来、高野山で雨乞いの法を行う時には金堂に善女龍王が描かれた掛け軸を掛けて祈願されてきたといいます。