堺市の重要文化財の町屋
山口家住宅で個展をさせていただきました。
この住宅は大阪夏の陣の後建築された
400年の時が流れる町や空間です。
10月28日〜11月6日は堺市の文化財特別公開の時期になります
南宗寺や仁徳天皇陵・清学院・水野鍛錬所などが特別公開されます
堺市が文化財公開に合わせ、個展を企画して下さいました
作品銘「ホワイトホール」
宇宙にはすべてを消滅させるブラックホールが存在する
その反面にすべてを創出する「ホワイトホール」があるという
表裏は一体であり、宇宙的価値観から見ればすべてはつながっている
痛み、苦しみは人間の生活に尽きないものだが
それは新しく生み出すエネルギーの糧に存在すると考えたい
入口の土間にはアート作品を展示しました
各部屋に大体1点のアート作品が陳列しています
これは22歳の時に制作した作品
最初の「つながり」です
竹をするかどうか悩み苦しんでいた時期に
竹を継ぐことを決意し、制作した初めての竹のアート作品です
今回5年ぶりぐらいに作品展示しました
山口家住宅には2つの蔵があります
西の土蔵には
伝統的作品が展示。今まで出演したTV番組の放送もしました
北土蔵には
田辺竹雲斎歴代の4代の作品を展示
竹の歴史を見て頂きました
ギャラリーや美術画廊で展示するのとは
一味違う展示になったのではないかと思う
本来そこにあるべきものが、そこにある
そんな展示を目指しました
400年の歴史ある日本住宅の展示は
竹工芸の魅力をつたえることができる
堺の土地や文化から
竹工芸は誕生した
その意味でもここで展覧会する意味があったと感じます