ノーベル賞受賞者の
Mr. and Mrs. Walter Gilbert が我が家に来られました。
ギルバート氏は、DNAの化学作用の研究で、
1980年に化学でノーベル賞を授与されました。
現在引退して、アーティストとして活動。
10月に東京で展示会を開催されました。
ご夫妻は日本の竹作品にも興味をもたれ、コレクションされているとのこと。
共通の友人の紹介で、今回工房に来られることになりました。
ノーベル賞受賞者が家に来られたのは初めて。
どんなお話ができるか胸が躍っていました。

化学者というと、気難しい印象をもちますが
とても
とても
穏やかで、紳士な方でした。
今はグラフィックの様な絵を描かれています。
「化学とアートと共通するものは何か?」と尋ねると
「どちらも生み出す楽しみがあるもの」
と答えてくださいました。
この方がどれだけ努力されてきたか想像できません。
何度もくじけそうになりながら
成し遂げてきたことをイメージさせないほど
穏やかでした。
竹工芸というモノづくりをしていることで
思いもよらないかたと
巡り合えます。
私も竹のアートというものを追求しながら
そして、いつか
彼らのように、虚勢を張らず
穏やかに、竹を語りたいです。