2016年04月27日

フランス国立ギメ東洋美術館 インスタレーション



ギメ美術館のインスタレーションは


セルサンクルーにあるフランス迎賓館のインスタレーションを見た

ギメ美術館のソフィ・マカリウ館長が


「パリのギメ美術館でも展示をしませんか?」

と言って頂いたのが始まりでした



エージェントのフィリップと一緒に直ぐに視察に行き実現することになりました



ギメ美術館の一番上にあるフロアーは


本当に美しく


窓からはパリが一望できます


その場所にほれ込み


直ぐに制作したい意思を伝えました





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ギメ東洋美術館はリヨンの実業家である

エミール・ギメ(Emile Guimet/1836-1918)のイニシアチブによって

パリに1889年に誕生しました





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ギメは画家でイラストレーターであったフランス人の
フェリックス・レガメ(Félix Régamey/1844-1907)と出会うと、

旅の資金を負担することを条件に日本に同行することを提案しました。

そして2人は1876年に日本に6ヶ月近く滞在します

ギメとレガメは通訳とともに日本の大きな仏閣をたずねて回り

情報収集を行い、資料やデッサンを大量に残しました

また仏教彫刻など、大量の作品購入を行ったのです

非常に興味深く斬新だったのは


ギメが京都の東寺の曼荼羅の完璧な複製を注文し、パリに持ち帰ったことです




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Photo by Tadayuki Minamoto


ギメ美術館の中心にそびえ立つ円形のドームはギメ美術館1885年開設時の形を残している


2階部分の円形の図書館には


10万冊の書籍と800冊の画集・1500種類の定期刊行物が所蔵されている


『学ぶとは人間の人間たるゆえんを知ることだ』という言葉の通り



パリのアートの中心にあるギメ美術館はまさに


「学ぶとは何なのか。アートとは何なのか。人間とは何なのか」を考え

感じる場所である




図書館の真上、円形のドームの最上部に今回のインスタレーションの展示場所がある。



縦長の窓から穏やかな自然光が入る。窓からは美術の中心地パリを一望できる


ここでテロが起こったことが想像できないほど美しい

今回のインスタレーションのテーマは「五大」



五大とは万物の宇宙を構成しているとする


地(ち)・水(すい)・火(か)・風(ふう)・虚空(こくう)の五つの要素のこと


古代インド思想や中国の五行思想とつながりを持つが、日本固有の思想として成立した。

ギメ美術館の円形のドームを虚空(こくう)ととらえた


虚空とは無限の広がりをもつ世界。自由の象徴。何ものでもなく、全てである。

無限、それこそが「虚空」なのである。



展示スペース「虚空」の空間に虎竹により地・水・火・風を表現した


「地」は揺らぐことない土台。万物の基礎となるもの。命の無限性を象徴


「水」は空から下り、地を潤(うるお)して、やがて空に帰る。命の源を表す


「火」は己(おのれ)も相手をも焼き尽くす。力強さ、情熱、欲求を表す


「風」は雲をよび水を降らせる。成長・広がり・自由を表す



使用した竹は四国の高知県のある山にしか生えない虎竹(とらちく)



虎班模様が表面にある不思議な竹


この竹は竹林の20本に1本のみ、その模様が現われる



また根を隣の山に移しても普通の緑色の竹が生えてくる



まさに自然が与えた恵みの竹模様




竹林にそびえ立つ竹は美しい



その美しい竹を切り、人の手を通し1本1本手作業で竹ひごにした




そして




「学ぶとは何なのか。アートとは何なのか。人間とは何なのか」




を五大思想により表現した













posted by 田辺 小竹 at 00:00 | Comment(0) | exhibition | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月15日

ギメ美術館 娘さららのデモンストレーション



ギメ美術館デモンストレーション

娘のさらら7歳と一緒にしました。

娘は竹の種類の説明や

インスタレーションの骨組みである
亀甲編みを編むデモンストレーションを行いました




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通訳はMingei Japanse Arts gallery の 
Maiko Takenobusさん





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娘は3歳から竹の練習をしています


娘も緊張しながら頑張ってました





娘が人前で竹の実演やお話をすることは


娘自身が竹に興味を持つ大きな力になります


そして



竹という職業に誇りを持つことができます




娘が竹を愛し


竹を通して、多くの人と出会い、成長してくれることが


何よりも嬉しいです







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2016年04月12日

ギメ美術館の個展のオープニング


2016年4月11日・12日

フランス国立ギメ美術館の個展のオープニングがありました

作品をいろんな国の人に見ていただけるのは本当にしあわせなこと

ここまで助けてもらった方へ感謝です


特にGallery Mingeiの
Philippe BoudinさんとMiko Takenobuさんに感謝です

2人がエージェントになってこの展覧会を実現してくれました


ありがとう

心から感謝しています








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国立の美術館の垂れ幕に
自分の作品が掲載されるのは、作家としてはとても名誉なことです



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沢山の方が来てくれました













インスタレーションの竹は
高知の虎竹を使用しています

高知のある山にしか生えない不思議な竹


この竹がないと、わたしは制作できません


高知から、山岸竹材店の山岸さんが来てくださいました




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妻とフランス滞在中の聖子ちゃん
真ん中は、デザイナーのエリック
エリックは最高に素敵な人です



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娘のさらら



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イギリスの契約ギャラリー
ケイティ・ジョーンズとエイドリアンサスーンも来てくれました



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右から2番目は京都の美術商の鐘ヶ江さん
パリまで来てくださいました


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写真と動画をとってくれた みなもとさん
みなもとさんと出会いは、私の中のとても大きい出来事です



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竹工芸教室の生徒さん3人も
わざわざパリまで来てくださいました

おかげさまでとても楽しい旅になりました




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皆さんの支えが合って
実現したギメの個展


本当に感謝の気持ちでいっぱいです


エイジェントGallery Mingeiの
フリップ・麻衣ちゃん

いつもありがとう。


二人のおかげで、楽しく
夢をもって作品を制作できます!!





posted by 田辺 小竹 at 00:00 | Comment(0) | exhibition | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする